Brokeback Mountain
2006.04.01 Saturday 08:47

新しい塗り絵にしましようか。
こんちわ。
二日程ご無沙汰にしておりました。
水曜日に、【ブロークバック・マウンテン】観てきました。
ワタシは元より、アカデミー賞ものは苦手で、どっちかってぇとカンヌの方が好みな訳で。
お金を掛けたり、三時間とか上映したり、感動するようなシチュエーションを無理やり布いて、感動的な音楽を流したりするような大作ものには興味が無いし、大体恋愛映画、いや、ゲイ映画なんて観に行ったの映画人生初ですが、
もうね…この映画は、切なくて切なくて切なくて切なくて溜まらん映画でした(泣)
正直、見終わった瞬間は何か呆気に取られてた感じで、一時間半ちょいという短い時間の間に、二十年もの歳月を詰め込んである訳ですから、話も淡々としていて、正直「え?」と思うところもちょこちょこあり、そしてワリとサラっと終わり、感動が沸いてくるというよりは、感想を如何纏めて書こうかなかぁと思う程度でした。
でも、観終わって独りでスタバでコーヒー飲んでる間も、家に帰って部屋に独りになってからも、何か解りませんが切なくて切なくてもうその日胸がいっぱいでその夜はお腹も空きませんでした(マヂで晩ご飯まともなの食ってないし@爆)
そしていろんな人のレビューを読んだりしつつ、公式HPに行った時に、ジャックとイニスの幸せそうな笑顔の写真を見た途端もう切なさ急増...! 涙溢れてきました・・・(滝涙)
ホンマ、馬鹿なんじゃないかって言うぐらい純粋で、単純で、幸せそうで、あれぐらい人が愛せたら、どれ程幸せなことかと何度も思いました。
もうなんだあれ〜〜誰か如何にか何とかして幸せにしてあげてよーー!!!(号泣)
あぁあああぁそして今日も朝起きたら切なかった(泣)
またご飯欲しくなかった・・・。
今日は長くなること間違いナッスィングですが、興味がおありの方はお付き合いくださいませ(笑)
あ、言うまでも無く全てネタバレですのでお気をつけあれ(笑)
先ずね、驚いたのは平日の朝一だから、余裕ぶっこいてギリぐらいに映画館に行ったんですが、自由席、て言われて、「あ、やっぱ少ないんだ、よっしゃど真ん中を・・・」と思いきや、狭い劇場でしたが満員かよ(死)
ワタシはすんげフツーに立ち竦んでしまいました…。
そして見つけた前から二列目の左端(泣)
もうええわ、予告始まっとるししゃーないわ、と思うて大人しく其処に鎮座。
画面、歪む(チーン)
てか男の人とかも結構居て、知ってて観てるんかしら、と思いつつ観てましたが、やっぱりエロシーンではどよめきが起こってたのが面白かった(笑)
ま、そんな訳で、人が多いのは何か嬉しいけど、最悪の席でのブロークバック・マウンテンが始まりました。
初め、素敵だと思ったのは、イニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)が一番初めに出会うのですが、その場に二人しか居ないのに目も合わす事もなく、気にはするもその後十分程まったく口を利きませんでした。
何か、初対面てこんなだよな、と共感しつつ、良くあるアメリカの恋愛映画みたいに、初対面で一目惚れ、とかじゃねーんだ、と思って安堵しました(笑)
あ、二人はカウボーイなんですが、お金が無くて、過酷な仕事だけど金になる、羊の放牧の仕事に雇って貰いに、其処に来てた訳です。
そしてそのアギーレという雇い主に仕事を任された二人はブロークバック・マウンテンに上って行くのですが、もう其処で完全に圧倒されたのが、
空!!!山!!!!!!羊羊羊羊羊羊!!!!!!!(爆)
が…画面いっぱいの羊を目にしたのは初めてです…(笑)
すげーもっこもこ(笑)
てかほんとに人間が「メー」て言ってるような鳴き声なんだね、羊って(愛)
ま、兎に角、もう勝手に口が開いて行くほどの壮大な自然が素晴らしかった…!
でも自然だけあって、天候や動物等によって二人は過酷な生活を只のテント一枚で強いられる事になった訳です。
山にテント一枚で数ヶ月…勿論雪が降り積もる冬もあるんですよ…!
それに熊出たしコヨーテでるし(それらから羊を守る仕事ですが)で、物資の調達は週一だしで、人間と触れ合えるのはお互いに相手だけです。
初対面のやつと二人きりって、気まずい事この上ないですよね…。
寡黙で、真面目で、頑固なイニス。
無邪気で、飾り気がなくて、素直で率直なジャック。
この二人は不思議と、何ツーか黒い部分が一切無くてホント純粋。
ジャックは豆は嫌じゃ、飽きた、とか文句ばっかり言ってましたが(笑)、そんな素直な彼が可愛らしく見えてやたら気に入りました(笑)
そしていつの間にかジャック目線でワタシはこの先このストーリーを観て行く事になったんですが。
一方のイニスはジャックが如何文句を言おうとも、「俺はコレでいい」「俺は気にならない」「お前が嫌なら俺が行く」な感じで、生真面目で無口を突き通してました。
だけどある日物資を貰う為に山を少し降りたのですが、…あ、今思ったけど、「スープは嫌いだ」て言ってたイニスがスープを呉れって雇い主の方に頼んでたのって、ジャックが豆が嫌いってゆったからか!!(遅)
イニスー!!!!(咆哮)
うん。無口で冷たい感じだけど優しいんです、イニス(笑)
でも、その後食料とかを持って帰ろうとしてた時に、熊に出くわして(ワタシも超びびったんですが@笑)、落馬してひたいの横を酷く怪我しつつ、必死に馬を追っ掛けてって、やっとの思いで帰ってきたら、
「羊番から帰ってみたら帰ってみたら豆は嫌だと言ったのに豆しか無い」とキレてるジャックに出くわしたのですが、そこでそれ以上にキレるイニス(笑)
そして面白いのが、キレてたジャックがコロっと態度変えて、黙ったままイニスの傷に濡れた布をあてる時の顔が凄く心配してて、ほんっと素直なんだなぁと、思わず顔が綻びましたよ奥さん...v(誰)
それから、どうしても豆は嫌だとジャックさんが言うので(笑)、何気に銃が上手いイニスとヘタレジャックが(笑)次の日鹿(?)をしとめるんですが、その辺りから、やっとイニスが笑いましたー。
…うん、それ迄真顔だったんですよ、イニスさん。
ジャック曰く、二週間経ってやっとまともに話したらしいです(爆)
ようそれで暮らせてきたな…と思ったけど、まぁ、一人は一日の大半山の高いところで羊の番してるからなぁ。
でもお互いにちょくちょくお互いのことを気にはしてたようでしたが、無口で生真面目なイニスにキレないジャックが良い(愛)
ほんで、やっとくだけた話をするようになって、ジャックがもうその辺りからおおはしゃぎしだすんで、思わず噴出しそうになりました(笑)
ロデオの真似を大声張り上げながらしたりして、お酒飲んで舞い上がって、羊の番サボって(死)、その夜は完全にのんだくれました。
で、その後、外で寝ると言ったイニスに「火が消えると凍えるぞ」「テントに入れよ」とテントに誘うジャック。
でもイニスは頑固ですから(笑)外で小さな火の残る薪の傍で寝ました。
数時間後、テントで寝てるジャックは変な呻き声を聴いて目を覚まします(獣かと思うよ)。
「凍えてないで入れよ」
というジャック。慌ててテントに入るイニス(笑)
うん、こっから予想はしてたけれども、横並びで寝てるイニスの手を自分の方に絡ませて、そのままフツーに寝ようとするジャック(あんた何をナチュラルに)
で、飛び起きたイニスが拒むんかと思いきや、躊躇いつつもそこで行き成り行為に至る訳ですが、此処で館内男性陣からのどよめきが(笑)
で、感想を書かれてた方の中に、この展開が突飛過ぎるとか、何で惚れたんか全然解らんと仰ってる方々が居りました。
うん、確かに解らん(爆)
うん、でもジャックは明らかにイニスが初対面から気になってたみたいだし、イニスも素直じゃねーし(笑)、てか、好きになるのに目に見える理由が要るかい?(名言@違)
てか、この辺のストーリーの説明は公式サイトで的確な言葉を駆使して、丁寧に説明してありますので、そちらをドウゾ、お勧めします(笑)
で、そういう関係になってもイニスはやっぱり次の日になると冷静に戻ってて、「昨日の事は忘れろ」的なことを言ってて、ジャックショック!(謎)
そしてお互い「カマじゃねんだ俺は」と確認しあう(笑)
でもその夜には何故か半裸で待機してるジャックInテントの元へとろとろとやって来て、「ごめん」て言ってジャックの傍らに寄り添うイニスがまた、いい。
何ていうか、無口で表情を殆ど変えないけど、色々葛藤してるんだなーてのが、不器用でいい。
イニスはもうこの後もほんっと、凄くいい。
ジャックは可愛いけど、イニスのこの頑なさはホント愛せるし、切なくて胸が苦しくなります…。
で、ラヴラヴになった二人は、次の日から楽しくってしょうがない(謎)
羊ほったらかして半裸で飛びついて芝生でごろごろじゃれ合ってるところを雇い主の怖いおっさんアギーレに観られてた…!!(死)
でもアギーレは取り敢えず仕事してたらいいみたいで、ジャックの元に少し顔を出しに行くも、何も言わずに帰って行きました。
でもね、二人が合体しちゃった日、実は羊一匹コヨーテに食われてたんだよね…(爆)
そして、その後に嵐が来て、山に行こうとしたんだけど嵐がエライことなってて行けなくて、次の日羊がよそのと混ざってしまいました(死)
そしてまた画面羊羊羊羊羊(もこもこv)
それが原因でもあって、二人は仕事を、期限より少し早めにやめさせられます。
それを聴いたイニスは、野原に一人体育座りして凹んでました(笑)
そこに何故かカウボーイが良く持ってるあの輪っかつきロープを持ってやってくるジャック。
まさかとは思ったが、
ブンブンブン、ポーン…ポスッ…
と、イニス捕獲(爆)
もうここ噴き出しそうに成ったのはワタシだけかしら…!(耐)
何やってんのジャック!(悶耐)
でもイニスは凹んでるのを悟られたくないのか、ロープをどけてその場を足早に去ろうとするイニスに、懲りないアホジャックがまた頭からロープかぶせて、今度は足首を締め上げてイニスこかす…(ジャック…あんた…)
それでイニスを起こそうと思ったのかじゃれあおうと思ったのか、イニスにかぶさっていったジャックとイニスが取っ組み合いになって、どさくさにまぎれてジャックがイニスを殴ってしまいます(ジャック…あんたが悪いのに…)
まーそこで大慌て&凄く真剣に謝って心配してるジャックにまた愛が芽生えたけども(お黙り)
その直後、イニスの懇親の一発を食らうジャック(…ドンマイ)
そんな状態のまま二人が山を降りてったので、ワタシはまさか喧嘩別れとかするのか!? とか思ってたんですが、まぁ似たようなもんでした…。
只、イニスが「シャツを忘れた」と言います。
「また取りに行けばいい」と、ジャックは言いました。
そのままロクに会話も交わさないまま、また逢おう、とも言わずに、お互い躊躇いがちに足(ジャックは車)を進めていって解れる訳ですが、
もう此処で、何よりも無口で冷静だったイニスが、ジャックが見えなくなったところで、不意に足を止めて、フラフラ建物の物陰に入っていって、そこで唐突に膝から落ちていったので、 「何かの発作か?」とワタシは思ったのですが(あほ)
泣いたんですねー(貰い泣き)
我慢して我慢して我慢して、独りになったときに立てないくらい頽れて泣くイニスの姿が切なくて溜まらん…(愛涙)。
でも、この後イニスはアルマという、元々結婚する予定だった女性(ジャックにも言ってある)と結婚。娘が生まれます。そして普通の結婚生活を送るイニス。
翌年、ジャックはまたイニスに逢えると思ってルンルンで(笑)アギーレのところを訪れるのですが、アギーレにはイニスとの事を仄めかされるし、仕事はさせんと言われるしで仕方なくそこを去ります。
そして、ロデオ(暴れ牛に何秒乗っていられるか、みたいなやつ)の大会に出て、貧乏ながらに小銭を稼いで過ごしていた時に、凄い勢いで馬を走らす、ハツラツとした女性のルリーンに出会い、その後結婚。
ワタシはこのルリーンがどうも苦手でした…。
何かもう明らかにアメリカ女性…!てカンヂの、威勢のいい女が…。
ま、そしてジャックにも子供が産まれる訳ですが、金持ちの奥さんのお父さんからは嫌われて、嫌がらせを受けるジャック(…ドンマイ)
それからしばらく、お金が足りない中、牧場で忙しく働きながら生活していたイニスの所に、ジャックから二人で過ごした山の写真が印刷されたポストカードが届きます。
そこにはいついつに逢いに行く、と書かれてたんですが、イニスは「いいとも」とだけ書いた手紙を送り返し、ルンルンで帰宅(笑)
後日、ジャックが来るその日、タバコを吸いながらもそわそわしてるイニスが可愛い(笑)
明らかに奥さんに不審がられてマスよ…。
もうそっからは凄い。
ジャックの車の音がするなり窓に駆け寄って、猛ダッシュで外に出て行って二人でガシイイイイッ!!!
…そこで終わるんかと思いきや、イニスがジャックの服引っ張って物陰に連れてってそこで物凄いディープキス...!!
でもね、やりすぎだろ、とか、引くわーとか、そんなんは全く思わなくて、もう目に見えて感極まってるってカンヂでした。
もうお互い背中にロープつけて後ろから引っ張られてるんじゃないかって言う程、喧嘩してんのか、と思う程(笑)服が破れそうな程しがみついてるのが、凄かった。
何か、四年ぶりだというのが強く伝わる。
四年だもんなぁ…四年…四年間、ずっと抑えてた想いだもんなぁ。
で、何よりの問題が、よりによってそのディープキス場面を奥さんアルマに見られてたってこと…(!!)
奥さん唖然。
…旦那が物陰で男とディープキスしてたらそらそうなるわな…。
でも純粋バカな二人は(呆笑)、その後部屋迄行って、
「釣り仲間のジャックだ」
「ジャックです、よろしく」
て紹介しやがった(爆)
奥さん笑えない。笑えるわけが無い...!
しかもその後いそいそいそいそと準備しながら、
「ジャックと飲みに行ってくる、今日は積もる話もあるから戻らない」
て言って、返事も聞かずジャックの元へ家を飛び出すイニス。
奥さんは可愛そうに、部屋に取り残されて、娘を抱えて泣いてました…。
この奥さん役のミシェル・ウィリアムズさんは凄い存在感ですよ。
どっちかって言うと物静かで、浮気してるイニスを怒鳴ったり問い詰めたりもせず、数年間刺しそうな目で見守ります(怖)
もう表情や、目が凄いですこの人。
てか、イニス…ほんとに純粋バカだと思った…(笑)
そんな急いでたら只でさえ怪しいってのに、あーた目撃されてんだよ…!
その後のシーンでは、モーテルで(恐らく)ラの二人がタバコ吸ってるシーンで、此処は凄く好きでしたねー。
ジャックの上にイニスが乗っかってて、映ってるのはお互いの首から上のみで、そのまま話してるんですが、何かそれぞれがタバコ吸いつつ、まったりしてるんですよねー。
いやーもうあのイニスの泣くシーンとか観てるから凄い和む。
幸せ〜オーラが〜…(愛)
何か、ほんと不思議なのが、エロシーンとか、キスシーンがあるにも関わらず、この映画の印象は澱んだイメージが無いんですよね。
ワタシあんまりそういうシーン、好きでは無くて、描き方によっては凄く嫌いなことが多いんですが、この映画ではそういうのがほんと後に残りません。
もうただただ自然がバカみたいに美しくて、純粋バカな二人がバカみたいに狂おしく、いとおしくて、バカみたいなに切ないです(笑)。
モーテルで過ごした次の日、行き成りどっかの崖から全裸で川に飛び込む二人(爆@はしゃぎすぎ)
うーんでも、ほんと、この二人が自然の中に居るときは何もかもから開放されてて、凄い嬉しそうで、凄く楽しそう。
もう死ぬほど幸せそう。
観てるワタシが自然と顔が綻んでくるような、二人が笑ってるときには一緒に笑ってしまうような、そんな気持ちでした。
子供のようですね、今思うと二人は。
それから川縁で、お互いに家族のことを話します。
っつかお互い家族が居る事に関しては、何の嫉妬感も無いみたいで、フツーに奥さんとか娘の話をするんですよね。
ジャックがイニスに牧場を持って、一緒に暮らそうと言います。
でもジャックは、こうして釣りに行く、と言うのを口実に、年に偶に逢うだけでいい、と言います。そうやってこの関係を続けるのが精一杯だ、と。
イニスはそこで昔のトラウマを語りだします。
何かやたら葛藤するなぁと思ってたら、理由があったんですね。
それは子供の頃、人目も気にせず、堂々と牧場を経営してた男同士のカップルの片割れが、道端の溝にハマって死んでいるのを、実の父親によって見せられた事でした。
しかもそれをしたのはその実の父親で、顔を傷つけ、ズボンの中を縛り、車で引きずり回した末に放り棄てた死体でした…。
九歳の子供に、これを見せる父親は何を思ってたんですかね。
あんな町中の恥曝しになりやがったら許せんぞと、
お前はこんな奴には成り下がらずに男らしくあれ、
とでも言いたかったんですかね。
宗教とか(キリ教は同性愛禁止でしたよね)、世間的にとか、時代的にとか、色々あると思うけど、人間の権利というのが確立する迄は、沢山の人がこうして犠牲になってきたんかと思うと…ねぇ…。
イニスは、この事さえなければ、きっとジャックと一緒になってたのに…、オヤジめー!!!!(泣)
シカシ、何か二人にとっての家族との生活と、二人の関係、というのは、仕事とプライベートみたい。
仕事、つまり義務である、人と同じ通常の当たり前の生活が、家族との生活で、仕事が終わって自分だけの自由な時間が、二人の時間、のような。
だからお互いに仕事があって当然だから、文句も言わないんだろうなーと、思いました。
だとしたら奥さんたちは凄く可愛そうですが、それは当時が同性愛について凄く差別的で、異常な行動だと思われるからこそ、そうするしかなかったと、仕方ないことだった、というのが辛くも解ります。
それからしょっちゅう「釣りに行く」と言って仕事を休んで家を空けるイニス。
奥さんのアルマはただただ、憮然とそれを見送るだけでした。
それにしてもジャックの奥さんはお父さんの会社を継いだかなんかして、暴れ馬を乗りこなしてたカウガールから行き成りデスクワークのキャリアウーマンになっててびっくり。
基本的に金持ちだし、ジャックは大抵の仕事先から嫌われてるので(笑)ジャックがしょっちゅう釣りに行くのも気にせず、普通に見送るルリーン。
…なんか、コレ、ジャック可愛そうですよね。
お父さんにはテキサスの貧乏人、てだけで嫌われるし、会社じゃ取引先とかに嫌われるし。
奥さん仕事ばっかだし。
こっちは何か、奥さんが可哀想だと一度も思わなかった。
家のことほったらかしだったイニスは、仕事をクビになり、アルマとの関係がどんどん悪化していきます。
そしてもうすぐに離婚してしまいます。
その知らせを聞いたジャックがもうルンルン上機嫌オーラ全開で車を運転して、一人暮らしのイニスのところへやってきます(笑)
もうこの純粋バカは可愛すぎる。
独りで運転しながらニヤニヤニヤニヤしてんだもの(笑)
でもその直後、同じアングルで今度はメソメソメソメソ(笑)
「泣いてねぇよ」、的な仕草で涙を拭い去ってました。
何故なら、イニスに、今週末は娘を預かるから無理だと言われたから。
ジャックは前回も逢えなくなって、ほんっと久々に逢えたって言うのに、また次か、とショックを露にしてました。
でも素直に帰るあんたが可愛い(愛)
しかも独りで涙こらえきれなくなってるのがまたいとおしい(黙れ)
逢瀬は何回も繰り返してたけど、イニスが娘たちのこともあるし、仕事もあるし、で、ジャックの望むとおり一緒に暮らす事は出来ないと言うので、ひとつも進展しないまま、数年が経過。
この辺では、ワタシちょいと飽きてきましたが(え)
でもそれもある意味、上手い表現の証だったのかもしれませんね(ポジティヴ思考すぎますか@笑)
てかワタシはもうジャックと一緒に世界見てましたから。ジャックが退屈なときはワタシも退屈だったんだろうね(謎)
ジャックは、其処で、やり場に困ったこの想いを持ったまま、メキシコで浮気に重ね浮気をします…。
路地裏で男娼を買ったのでした…。
方やイニスはバー(?)で、派手な女性に声を掛けられ、その女性といい関係になります。
またこれがイケイケな感じの好かん女でしたばい(知るか)
それから、二人は揉み上げを生やし、ジャックなんぞは下っ腹が出てくるような歳に成るまで、二人は同じように逢瀬を繰り返してました。
時折、ブロークバック・マウンテンに居た頃の記憶を織り交ぜてあり、何故かワタシも懐かしく思いました。
あの頃は凄く幸せだったなぁ、もうあの頃のようにはなれないんだなぁと、いう思いが頭を過ぎって、薄く口元が微笑むような、物悲しいような気分でした。
そして、山々も緑に覆われる時期のある日、イニスはジャックに次に逢えるのは11月だと告げます。 あからさまにジャックは納得いかない、哀しい顔をします。
どうして「夏じゃなだめなんだ」…ということは今春ぐらいなんかしらと悟るワタシ(お前のこた如何でもいい)
イニスは淡々と身支度をしながら、「娘の養育費もあるから仕事を疎かに出来ない、理解して欲しい」と冷たく言います。
でも二十年も一緒に暮らすことを夢見ながら逢瀬を繰り返してきたジャックには納得できるわけもなく、ジャックは声を荒げてイニスに怒鳴ります。
イニスもそれに刺激されたのか、今までにないような怒鳴り声を上げて、「メキシコに行ったのか」訊ねます。ジャックは「寂しさを紛らわすためだ。一緒に牧場持とうと言ったのに拒んだのはお前じゃないか」と言いますが、
「今度メキシコに行ったらお前を殺す。本気だからな、」
と、ジャックに掴み掛かって声を荒げるイニス。
凄いです。
本気過ぎて怖いです…でも、それ程怒ってるんだ、と思うと、何か少し安心します。
浮気したら殺すぞって…言われてみたい…(死)
「お前の所為でこんな人間になってしまったんだ」と怒鳴るも、「俺だって困ってるんだ」
と、また頽れるようにしてジャックにしがみ付いて泣き崩れました…。
もうホント我慢しきれずに泣くイニスがいとおし過ぎる。
あの冷静そうな態度の内で、物凄い葛藤して、物凄い悩んで、物凄いジャックを想い、耐え切れずに泣いてしまうイニスを見ると、ホントにまた純粋なんだなぁと、思わず少し微笑んでしまう。
そしてこの後のシーンが、ワタシはずっと忘れられなくて、今になってもあー…涙が…(泣)
突然、若い頃の二人のシーンが甦ります。
ブロークバックの朝、ジャックが薪の傍で、立ったままゆらゆらしてるところに、イニスが山に登る馬の準備の手を止め、やって来て、ジャックに片手を伸ばして抱き寄せるシーンです。
「母親が、お前は立って寝てると言っていた」
とジャック。
ジャックとイニスが朗らかな笑顔で、本当に幸せそうにしてるこのシーンは、ほんと、思い出すだけでやばいです(泣)
「また朝、会おう」
馬に乗って、山に登っていくイニス。
それを物悲しそうに、でもまた朝会えるという少しの楽しみを含んだ表情で見送るジャック。
現実では、イニスの車が去って行っていました。
髭をたくわえ、下っ腹の出たジャックが、それをあの時と同じような表情で見送っていました。
この時のジャックが、これで最期だなんて思ってもみませんでした…。
此処からの展開がもう唐突で、「えぇ〜…」て思ってる間に終わっていくのですが…。
一年後のイニスに、ジャックが死亡したというはがきが届きます。
途方に呉れつつも、慌ててジャックの奥さん、ルリーンに電話をするイニス。
奥さんはまた淡々としていて、ジャックが死んだことが普通の日常の出来事のように、イニスに話していきます。
ジャックは、道端で一人で車のパンクの修理をしていた時に、車がパンクして、破片が顔面を直撃、鼻と顎を割り、人が駆けつけた時には辺りは血の海だった。
イニスは、言葉を詰まらせながら、彼の最期を想像しますが、それは、数人の男たちに顔を切り刻まれ、リンチに遭い死んでいく、ジャックの姿でした。
…結局はどっちか解らないけども、多分、イニスが想像してた通りなんだろうなぁ…と、何となく思います。
てか、未だにその時ジャックが死んだというのが信じられなくて、この先でケロっとした顔で現れて、二人仲良く牧場を経営してる姿を想像してました…。
もうほんっとうに、そうなっていて欲しかったんです…。
イニスはルリーンから、ジャックの遺灰の半分は、ジャックの実家に在ると言い、ジャックに、「ブロークバック・マウンテンに遺灰を撒いてくれ」と言われた、と告げます。
それからイニスはジャックの実家に行き、彼の父母に逢います。
黙ったまま、無骨な表情でイニスの前に座る父親。
コーヒーを準備する母親。
お父さんは、「息子は、イニス・デル・マーという男と一緒に、牧場を経営すると言っていた」と、唐突に言います。
「別の男の名を口にしたことがあった。その男と、牧場を経営するとも言っていた」と、お父さん。
このお父さん、全てを悟ってましたね。
だからか、遺灰は自分たちの墓に入れる、と言って渡してはくれませんでした。
でもお母さんは理解ある方で、「息子の部屋は子供の時のままにしてあるの」と言って部屋を見せてくれます。
イニスはかつてジャックが使っていたであろう机を眺め、かつてそうして腰掛けていたであろう木の椅子に座り、窓から外を眺めながら泣いていました。
不意に、クローゼットの、彼の服を見ていた時に、袖口に血の後が残る、自分のシャツを見つけます。
ブロークバック・マウンテンでの最後の日、ジャックに殴られて拭いた、あの時のシャツでした。
そのシャツにはジャックの服が被せてありました。
その服をジャックを抱くようにして抱き寄せて、イニスは哀しみを募らせます。
そして理解ある優しいお母さんは、丸めた服らしきものを持って降りてイニスに、すぐに袋を準備して、持たせます。
「また遊びに来てちょうだいね」
お母さんは言います。
だだっ広い、周囲に家も見当たらないイニスの家に、派手な音楽を掛けながら一台の車がやって来ました。
娘のアルマ・ジュニアです。
ジュニアは昔は大人しい、口数の少ない娘でしたが、今では彼氏をころころ変えるような派手な女性に成長してました。
アルマを家に上げたイニスに、ジュニアは、
「今度結婚するの。だから結婚式に来て、」
とサラっと告げます。
「出会って何年だ」
「一年よ」
イニスは複雑な顔をしました。
ジャックとイニスは二十年も逢瀬を重ねてきても、結局一緒になることが出来なかったというのに、たった一年で結婚するという娘を、どう思ったでしょうね、イニス…。
イニスは初めは牧場の仕事がある、と渋っていましたが、いや、行くよ、娘の結婚式だ、と言い、酒を準備します。
ワタシはこの時、ジャックの時だって仕事休んで逢ってあげれば良かったのにー!! とキーキー思ってました(泣)
そして娘が帰り、忘れていった上着をどうしようか迷いつつ、自分のクローゼットにしまうイニス。
そしてクローゼットの扉の内側には、ジャックの服に自分の服を被せたハンガーと、ブロークバック・マウンテンの写真が飾られていました。
「俺たちは永遠に一緒だ」
イニスは微笑みました。
(滝涙)
何だろう何なんだろう、何か不思議だけど、最後のシーンは、切なくて仕方が無い筈なのに、何処か少し安心するというか、少しだけ暖かい幸せそうな気分になります。
イニスがジャックの服を覆ってるのと、あの、ジャックが思い起こしてた、イニスがジャックに腕を回して抱き寄せてたシーンが被って、凄く胸が熱くなりました…(涙)
そして、この先のイニスの孤独な暮らしを想像すると、嗚呼…(泣)
でもエライよ、再婚したりとか、誰かと住んだりしないんだもんな…。
ジャックと、二人で暮らしていくんだもんな(滝涙)
館内からは鼻水啜る音も聞こえて来てましたが、まぁコレエンディングの曲がまた、端的な歌詞なんだけど凄く響く。
あれの曲だけでも全てを思い出して涙が出てくる。
もう何か、完全に映画の世界に居ました…。
大分時間が経っても、まだ戻って来れなかった。
でもその場で号泣、ていう感じの映画ではないんです。
何か、あっさりとして、軽いようで、実は凄く心に染みて来る。
人によっては、あの展開は有り得ないとか、非現実的、とか、女流作家による理想交じりの物語だとか、特に男性からのマイナス的意見も多いと思います。
ほかにも、ワタシはそうは思いませんでしたが、ドロドロしすぎだとか、奥さんを蔑ろにして家庭を顧みていないのにも関わらず、何が純粋だ、と言う意見もあると思います。
でも、ワタシは隅々まで理屈の通った、分析したら全てが上手く繫がる様な、論理的な感動を得られる映画ばかりがいいとは思いません。
こういう、頭より心が反応するような映画を、素晴らしいと言えるんじゃないかと思います。
もう未だに、ジャックを如何にかしてイニスの元へ届けたい…!!!!(泣笑)
如何にかしてあの笑顔で居た二人の時に戻してあげたい。
そう思ってやみません…。
美し映画でした。
自然も、人間の心も、美しい映画でした。
しかしね、言うの忘れてたけどね、何より凄いのは出演陣の演技ですよ。
ヒースもジェイクも、てワタシはジェイクしか観た事無いから基本的には比較出来ないんですが、完全に役によって見事に演技分けてます。
「ジャーヘッド」の時と、「ブローク〜」のジャックが同じ人だとは思えません…!
それに、ヒースもジェイクも、唇が切れる程のディープキスのシーンや、泣き崩れるシーン、微妙な表情、喋り方、全てにおいて完全に、それぞれの人物に成りきっているのがスゴイ。それから奥さんのアルマも!
ジェイクのインタヴューで、ワタシはあの顔の濃い唇がウィってなった人(愛)が好きになったのですが、やっぱり役者さんがいいと、映画が引き立ちますね。
DVDは勿論買うけど、もう一回観ようかどうしようか迷い中(え!)
真ん中で観たいのよ今度は。
でも絶対今度は初っ端から泣きっぱなしだろうな(笑)
っつか、映画館で泣いたこと無いよワタシ。
そういえば、ウチのママさんも最近見たい映画はあれだけだって言ってた。
ママさんは差別なんぞ全く無いから、ゴリ押ししときました(笑)








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